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  1. 上市町議会 2022-03-01
    令和4年3月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(堀田喜久男君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯議長(堀田喜久男君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第5号から議案第31号まで ◆◆◆ 3 ◯議長(堀田喜久男君) 日程第1 議案第5号 令和4年度上市町一般会計予算から議案第31号 辺地に係る総合整備計画変更の件までの27件を議題といたします。               一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯議長(堀田喜久男君) これより町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 5 ◯議長(堀田喜久男君) 11番 碓井憲夫君。              〔11番 碓井憲夫君 登壇〕
    6 ◯11番(碓井憲夫君) 里山と里山の学校を守る立場から質問をいたします。  この20年間、国は、自治体の統廃合だけでなく、保健所、病院、学校の統合を進めてきております。こうした中で都市部の過密化が進み、地方への移住が国策となっております。  先月、富山県の町村議会議員の研修会が行われました。中央から来た講師の先生は、日本のものづくりの後退を嘆き、目先の利益でなく、遠くを見つめた政策の大切さを強調されました。そして、展望は里山のものづくりにあることを強調されました。  上市町は、今まで里山と学校応援のため、白萩西部町営住宅陽南町営住宅の建設、ウエルネス、健康科学専門学校の誘致、また同地区の小学校給食費の特別軽減、若者が同地区に住宅を建設する場合の応援など、抜本策を行ってまいりました。  学校の存続は、子どもと保護者だけの問題ではありません。学校がなくなると、若者の新規居住が見込めなくなり、地域の衰退につながります。  こうした中、このたび、上市町の里山で農業を志したいと。その若者を関西から地域おこし協力隊員として上市町は受け入れられました。これは誠に先進的なことで、もっと力を入れたいと思います。  人口減少だから仕方がないと学校統廃合を先行するのではなく、若者移住、里山発展のための積極策、若者移住住宅の新設・誘致に取り組まなければなりません。  国の指針は、1学年複式学級を求めております。これだと、上市の全ての学校は要らないことになります。  子どもの力は、物事に対する好奇心、探求しようとするエネルギーと心の優しさにあります。知識は一生かかって積み上げるものです。  そのような力は小学生時代、子どもの時代、総じて農林業地帯や里山で生活する子どものほうが有利だということが、日本でも世界的にも実証されております。  里山と学校を守る立場から、若者移住者用住宅の誘致と建設、学校のあり方を決める。今、町はスケジュールに沿って急いでおりますけれど、私はもっと地元住民、父兄、教育者、そうした方々の意見を細かく聞いて進めてほしいと。そのような立場から、以上の質問をいたします。  よろしくお願いします。 7 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 8 ◯町長(中川行孝君) 碓井議員さんのご質問にお答えをいたします。  若者移住者用住宅の誘致や建設に関するご質問でございますが、町では若い世帯が子どもを安心して生み育てられるよう、子どもの数が少ない陽南地区白萩西部地区町営住宅を建設しました。現在、白萩西部町営住宅は満室ですが、残念ながら陽南町営住宅は6世帯分の空室がある状況であります。また、町営住宅の整備が陽南小学校白萩西部小学校の児童数の増加に大きく貢献できたとは言い難い現状から、今後さらに町営住宅を新設する計画はなく、民間活力を最大限に生かす観点で、新年度から若者世帯新築住宅中古住宅を取得する際の補助事業について、指定地域の区分をなくし、補助金を実質的に増額するとともに、新たに中学生以下の子ども1人当たり20万円を加算する制度に拡充し、県内トップクラスの制度とすることといたしております。  また、廉価な住宅を求める方向けに、ゼロ円空き家バンクの運用を始めることとしております。さらに、田舎で農業をしながら暮らすための空き家を探している方々に向けて、これまで新たに農業を始めようとする場合、基本50アール、地域によっては30アールの農地を取得する必要があったものを、新年度からは最低0.1アールの農地に大幅緩和することとしております。  こうした補助金の拡充や制度見直しに大胆に取り組むことにより、里山に限らず、町全域において若い世帯の移住を促進し、町の最重要課題である人口減少に歯止めをかけられるよう一層努力してまいります。  次に、学校のあり方に関してのお尋ねでございますが、学校のあり方を議論するに当たっては、かねてから、教える立場、保護者の立場、それと地域の皆さんの思いの、この3つの視点から考えるべきだと申してまいりました。子どもたちの成長を一番に考えるべきものという思いは、変わってはおりません。  その上で、学び合うことで子どもたちの力を伸ばすためには、町としては、教育環境として1学級15人から25人程度の規模が望ましいと考えているわけでございます。決して30人規模の学級がいいと、あるいは1学年2学級以上必要だということは申しておりません。  ただし、複式学級は、2学年が一緒の教室で1人の先生から授業を受けることになるため、学びの機会が半分になってしまいます。これが問題であると考えております。また、複式学級では、教員が2学年分の授業の準備をする必要があることから、働き方改革が叫ばれる今日では、好ましい環境とは考えておりません。  今後、各校区で行う懇談会では、こういった点について教育委員会からも詳しくご説明を申し上げて、その上で町民の方々の学校のあり方に対するご意見を伺ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。 9 ◯議長(堀田喜久男君) 11番 碓井憲夫君。 10 ◯11番(碓井憲夫君) 私もまだまだ不十分ですけれども、主だった、知っている人の限り、教育者、元先生、現教育者に意見を聞いてまいりました。現場の先生とか保護者にも聞いてまいりました。誰一人として賛成の人はいませんでした。大きな声では言えませんけれどという人もいますけども、たとえ複式学級になっても残してほしいという声もあります。  かつて私が小学校の頃は、伊折とか護摩堂とか開谷とか浅生だとか、みんな複式学級でした。そこから出た人は、なおさら私が見上げるほど立派な、根性のある指導者に育っている人がほとんどです。  人口減少という困難をどう乗り越えるか。政治をやる、私ら議員も政治家です。町長も、行政マンから今は政治家なんです。このどう乗り越えるかという気概が大切なんです。住民の皆さんと力を合わせてやれば、必ず乗り越えることができる。このように思っております。  私は、議会事務局で、町長が就任当初の最初の12月議会に、統廃合について発言された議事録を用意してもらいましたので、ここで読ませていただきます。  かつて、これは町長の答弁ですね、白萩南部小学校人口減少という流れの中で、体育の授業を上市中央小学校と一緒にさせていただいたり、そういう体制を取ったこともある。  小規模校であっても、少しでも魅力あふれる学校となるよう引き続き方策を検討するとともに、小規模校の特色に魅力を感じた児童や保護者の皆さんが、全町域から通学可能となることも伝えていく。  小規模校といえども、その地域にとっては、これも町長答弁ですね、小学校は非常に大きな役割を担っており、交流や防災の拠点である。その拠点がなくなるというのは、そちらにお住まいの皆さんの心に与える影響というのは非常に大きいものがある。地元の皆さんが、いや、これでは教育効果は問題があるから、統合してほしいと、地元からの声がない限りは、私は現状で対応してまいりたい。  だから、学校、地元から、もう返上しますという声がない限り、現状で対応してまいりたいと。  これ、12月ですからね、町長、当時。4年ちょっと前ですね。この4年間でそんな大きな変化があったんですかね。  以上で私の質問を終わらせていただきます。 11 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。 12 ◯町長(中川行孝君) 確かに、私が町長になりましたときに、小学校の統廃合というのは頭の中にありませんでした。しかしながら、その後、複式学級が出たり、教員の確保が非常に困難になったりという状況の中で、町の教育は、本当に子どもたちのことを考えると、それでいいのかどうかという、私は疑問を持ちました。だから、2年前にこの問題を私が提起して、一緒に考えましょうというお話をさせていただいたところであります。  先だっての陽南校区意見交換会の席でも、あそこで女性の方からご発言がございましたが、複式学級は絶対反対ですという、これは議員さんも会場へお越しになっていましたからお聞きになったと思いますが、そういうはっきりとした意見をお持ちの方もやっぱりおるわけでございます。  決して、公営住宅を造って、それでいい結果が出なかったと。公営住宅へ入居希望を出したけども、あそこは白萩西部校区ですよというお話をしたら、じゃやめましたという方もそれなりにおいでになるわけです。  ですから、これは、あんまり地域に、今までは陽南校区白萩西部校区について重点的に対応させていただいてきましたが、給食費の助成額も、ほかの学校の倍、出させていただいております。  そういう取組をしてきましたけども、成果がなかなか得られなかったという状況の中で、これはここらで私の思いをはっきり申し上げるべきだということで、問題を提起させていただいたところであります。  この後も学校区ごとに住民の皆さんの意見を伺いながら、最後、審議会等にお諮りする案を取りまとめていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきますようにお願いをいたします。         ────────────────────────             ◇  椎  名  寛  子  君 13 ◯議長(堀田喜久男君) 3番 椎名寛子君。              〔3番 椎名寛子君 登壇〕 14 ◯3番(椎名寛子君) それでは、3件質問させていただきます。  1つ目の質問は、放課後児童クラブ等の時間延長についてです。  子どもを預けて働くお母さんからの声です。現在18時まで子どもを見てもらっているが、何とかもう30分預かり時間を延長していただけないでしょうか。  富山市で仕事をしていたら、18時までの迎えは難しい。そもそも17時に終わる企業も少ない。残業すら、まともにできない。結局、パートになるしかない。今まで頑張ってきたキャリアを捨てなければいけない。  そして、そういう声を上げる保護者がいても、子どもが大きくなれば預ける必要がなくなって、その声は消える。その繰り返しでないでしょうか。  移住・定住の促進を全国の市町村が模索する中で、子育て世帯に優しいまちづくりは大変重要だと思います。何とかよろしくお願いいたします。  2つ目の質問です。  令和3年11月に開催された上市町子育て環境検討プロジェクト会議において、不登校児童を抱える保護者の相談支援体制の充実に関する要望を聞いたことから、2月からゆめぽっけ2階に学齢期の子どもを持つ保護者向け悩み事相談室を設置したことは本当にすばらしいことだと思います。既に町民の方の利用があるそうで、本当に必要な場所だったと思います。ありがとうございました。  早速訪問してみましたが、建物が古いので仕方ないのですが、相談室の空調設備がありませんでしたので、そこの改善を何とぞよろしくお願いいたします。  悩み疲れた保護者の方が訪問されたときに、少しでも温かな空間の提供をできる、そういう町であってほしいと願っております。  3つ目の質問は、釈泉寺の円筒分水槽についてです。  現地までの案内板、トイレの周知などは、役場のほうで今現在できる限り工夫しながら対応策を練っている最中とのことで、そちらのほうはよろしくお願いいたします。  円筒分水槽を見学に来る方の年齢層が高いからかもしれませんが、ベンチを置いてくれないかという要望がありますので、ぜひご検討いただけないでしょうか。  腰を下ろしてゆっくり円筒分水槽を眺める。今後ちょっとした名所にしていくなら、ベンチの設置もよいかと思います。よろしくお願いいたします。  これで質問を終わります。 15 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。            〔福祉課長心得 松波敦子君 登壇〕 16 ◯福祉課長心得松波敦子君) まず、議員ご質問の放課後児童クラブの預かり時間延長についてお答えします。  放課後児童健全育成事業放課後児童クラブの実施に当たっては、これまで保護者からのニーズにできる限りお応えできるよう、精一杯取り組んできております。  その一端を申し上げますと、対象学年は小学校1年生から3年生までであったものを6年生まで拡大しております。また、夏休み等長期休業期間の開所時間を平日は9時から8時に、土曜日は13時から8時に早めたほか、運動会等の行事開催に伴う振替休日での受入れも実施するようになっています。  さらに、平成30年12月に開催した子育て世帯懇談会の中で、授業期間中の土曜日においても朝の時間帯から受け入れてほしいとの要望がありましたので、平成31年4月より相ノ木こどもふれあい館に集約する形で何とか実現にこぎ着けております。  こうなった背景には、放課後児童クラブ職員の慢性的な不足が挙げられます。通年で募集しているにもかかわらず、収入が扶養の範囲内での勤務やお孫さんのお世話に影響のない時間帯を希望されるなど、就労時間に制限があることから採用に至らないことが多く、退職職員の補充もままならない状況ですので、大変心苦しいのですが、預かり時間をあと30分延長することも難しい状況であります。  もちろん、やむを得ない事情で、時には18時を少し過ぎてお迎えに来られる保護者の方もいらっしゃいますが、その場合にはきちんと対応させていただいております。  次に、不登校児童を抱える保護者の相談場所に関するご質問にお答えします。  昨年11月に初めて開催した子育て環境検討プロジェクト会議において、不登校児童を抱える保護者向け相談窓口の設置を求める声があったことから、できるだけ早く要望にお応えすべく、教育委員会と協議し、この2月から上市児童館2階の幼児ことばの教室内に相談室を設置いたしました。  議員ご指摘の相談室内の空調設備につきましては、早急に設置したいと考えております。 17 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 18 ◯産業課長酒井紀明君) 釈泉寺円筒分水槽に関するご質問にお答えします。  釈泉寺円筒分水槽は、本年2月17日に国登録有形文化財として正式に登録されましたことをご報告申し上げます。  まず初めに、昨年12月定例会の一般質問において答弁しました案内看板の設置につきましては、設置場所の協議を富山県企業局及び富山県立山土木事務所と行っており、雪解け後に場所を調整し、設置する運びとしております。  また、トイレに関しましては、町観光協会と連携し、道案内に併せ、事前に既存の公衆トイレの利用を促すよう記載したマップつき簡易案内チラシを発行し、同時にホームページにも掲載することで周知に努めてまいります。  ご指摘のベンチの設置につきましては、新たな提案のため、円筒分水槽の所有者である上市川沿岸土地改良区とベンチの設置に関する課題を整理した上で、設置に向けて協議してまいります。  春になって施設への来訪者が増えると思われることから、当町の新しい名所として楽しく見学してもらえるよう、必要な取組を進めてまいります。 19 ◯議長(堀田喜久男君) 3番 椎名寛子君。 20 ◯3番(椎名寛子君) ご答弁、ありがとうございます。  1つ目の質問であった放課後児童クラブ時間延長について、要望があっても、現実はなかなか厳しいものだということを理解しました。今後実現できるよう、また声を上げていきたいと思います。  2つ目の質問の空調設備設置の件も、ありがとうございます。  3つ目の質問の円筒分水槽のベンチについても、ありがとうございました。  これで終わります。         ────────────────────────             ◇  當  波  紀  子  君 21 ◯議長(堀田喜久男君) 4番 當波紀子君。              〔4番 當波紀子君 登壇〕 22 ◯4番(當波紀子君) よろしくお願いいたします。  1、薬用植物シャクヤクの栽培について。  令和4年度上市町予算案、農林業の振興の中の薬用植物シャクヤク生産推進事業費補助金について伺います。  資料には、将来の特産化を目指して、医薬品や健康食品の原料となるシャクヤクの栽培を支援する。新規栽培等拡大助成継続栽培助成苗購入費助成とあります。  シャクヤクは漢方には欠かせない重要な生薬であり、当帰芍薬散や芍薬甘草湯など婦人科系の漢方薬や、風邪薬の葛根湯、養命酒などにも使用されています。  現在国内で流通している薬用シャクヤクの9割は中国産であり、中国では経済成長を続けている中で需要増が進み、価格の高騰、輸出量の減少が見込まれます。  そのような背景で、高品質で安心の国内産シャクヤクの生産が期待されています。将来的には、海外への輸出の可能性も探れるかもしれません。  国内では「くすりの富山」のブランド力があります。富山県薬用植物指導センターには毎年時期になると多くの町内外からシャクヤク花の鑑賞のために訪問客が来て、新聞やテレビでも紹介されます。上市町の特産品として、シャクヤクはうってつけの品目であると思われます。  そこで、現状どのくらいの件数、面積のシャクヤクの栽培があるのか。将来的にはどの程度増やしたいのか。シャクヤク洗浄乾燥施設を造る計画はあるのかを産業課長に伺います。  2、富山県上市町公式ユーチューブチャンネルを活用した空き家の紹介。  昨年の富山県上市町公式ユーチューブチャンネルの上市駅開設90周年「あのとき、上市駅で。」は、上市駅への思いを様々な人が語るという内容で、美しい映像と風情のよい上市町への興味を抱かせる、見たくなる動画であると思いました。  そこで、このチャンネルを移住促進PRに使って、空き家情報を載せてはどうでしょうか。
     他の地域、例えば群馬県桐生市、秋田県にかほ市、栃木県那珂川町、山口県阿武町など、空き家バンクとして動画で空き家を紹介しています。  家の紹介と町内の行事や風景を織り交ぜた動画を公開することで、漠然と移住を考えている人には検索するきっかけになりますし、そうでない人でもお勧め動画に上がってきたものを目にすることによって、上市町に興味を持ってくれるでしょう。  現在稼働中の移住定住促進サイト「かみスイッチ」は、具体的に上市町に移住を考えている人向けには有効ではありますが、その前段階の、何となく移住を考えている人、富山県内のどこかに家を建てることを考えている人向けに、上市町をその候補に挙げてもらえるような紹介動画があるとよいとは思いませんか。  また、今後進められる、不動産価値が低く流通に乗りにくい空き家を、無償譲渡を条件に、町がゼロ円空き家として空き家バンクで紹介する事業とも、ユーチューブでの紹介は相性がいいように思います。  人口増のための多角的対策の一つとして、実現の可能性について企画課長に伺います。 23 ◯議長(堀田喜久男君) 碓井企画課長。             〔企画課長 碓井秀樹君 登壇〕 24 ◯企画課長碓井秀樹君) 上市町公式ユーチューブチャンネルの活用に関するご質問にお答えいたします。  町の公式ユーチューブチャンネルにつきましては、本年2月末現在、チャンネル登録者数が665人、直近12か月間の総再生時間が1,229時間、視聴回数が6.7万回となっており、観光や移住のPR、健康体操の普及啓発など26本の動画を現在公開しております。さらに、新型コロナワクチンの集団接種や国勢調査のインターネット回答の方法など、必要に応じて限定公開した動画も14本ございます。  議員からお褒めいただいた上市駅開設90周年の「あのとき、上市駅で。」や、富山県市町村広報コンクールの映像部門で特選を受賞しました「オンライン帰省どうけ?」は、上市町首都圏同窓会のメンバーが制作したものでありまして、町公式ユーチューブチャンネルの中でもずば抜けて視聴回数が多く、県内外から上市町へ興味を抱かせる効果が高かったものと認識しております。  こういった動画制作には、町内の空き家問題に取り組む有志の団体「空き家再生プロジェクト」のメンバーも参加していましたことから、議員ご提案のユーチューブチャンネルでの空き家紹介につきましては、当該団体に協力を依頼して、チャレンジしてみたいと考えております。  なお、制作しました空き家紹介動画につきましては、移住定住ポータルサイト「かみスイッチ」や、新年度にリニューアルいたします空き家バンクのサイトにもリンクさせまして、移住希望者が空き家情報をスムーズに取得できるように工夫してまいりたいと考えております。  上市町に縁もゆかりもない方に、いきなり新築で家を建ててもらうということは相当高いハードルがあると思われるため、今ある空き家を最大限利活用することで上市町への移住の促進ということにつなげてまいりたいと考えております。 25 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 26 ◯産業課長酒井紀明君) 薬用植物シャクヤク栽培に関するご質問にお答えします。  薬用植物は、水稲や野菜と異なり、栽培しやすく改良された品種も少ないことや、出荷できるまで複数年かかり、数年間は利益が出ないなどの課題がありますが、議員ご指摘のとおり、国内産シャクヤクの生産が期待されており、富山県では切り花と生薬としても高い利用価値が期待できる3品種を選定してブランド化を図っております。  当町では、これまで薬用品種が主に栽培されてきましたが、今後は切り花の収入と生薬の収入による収益向上が期待でき、観賞用としても魅力のある富山ブランド品種の栽培を推奨してまいりたいと考えております。このため当町は、薬用植物シャクヤク生産推進事業費補助金を新たに創設し、富山市の交付単価を上回る形で、新規栽培等拡大に1アール当たり5,000円、継続栽培に1アール当たり1,500円助成するほか、富山市の制度にはない、苗購入費の2分の1の助成も行い、栽培面積を拡大して新たな町の特産化に結びつけていく所存であります。  栽培面積につきましては、令和3年度は5経営体で約55アールから、令和4年度は7経営体で約90アールまで増やし、このうち富山ブランド品種の栽培面積は約9アールから約30アールとすることを見込んでおります。将来の目標栽培面積は想定しておりませんが、特産化に向けたブランド力の向上や販売力強化に向け、国や県の補助事業を活用できるように、栽培農家の組織化を図っていきたいというふうに考えております。  なお、洗浄乾燥施設につきましては、町内の富山県薬事総合研究開発センター薬用植物指導センターにありますので、この施設を最大限活用してまいります。 27 ◯議長(堀田喜久男君) 4番 當波紀子君。 28 ◯4番(當波紀子君) シャクヤク栽培について、補助金を端緒として、生産農家さんの採算性を考えて生産から販売を構築し、行く行くは町内の至るところにシャクヤクの花が咲いているような町になることを希望いたします。  空き家紹介動画に関しては、移住定住促進のための方策の一つとして提案させていただきました。様々な形で上市町をPRしていきましょう。  以上です。         ────────────────────────             ◇  廣  田  泰  三  君 29 ◯議長(堀田喜久男君) 6番 廣田泰三君。              〔6番 廣田泰三君 登壇〕 30 ◯6番(廣田泰三君) 少子化対策における若年世帯定住促進事業について質問させていただきます。  人口減少、少子化、子どもの出生数が減少する中で、令和4年度予算案では、若年世帯定住促進事業として、住宅取得関係において、若年世帯転入促進、あるいは若年世帯の町外への転出抑制を目的に、若年世帯定住促進補助金が拡充されております。  主な内容では、住宅団地内、転入世帯は50万円から100万円、町内在住世帯では20万円から50万円。住宅団地外では、転入世帯が40万円から80万円、町内在住世帯が20万円から40万円。そして、令和3年度まで条件としていた指定区域の区分を廃止することで実質的に補助金の拡充とされております。さらには、中学生以下の子ども1人につき20万円を加算する制度ということで、大きく見直しされております。  この制度拡充は、若年世帯の転入促進、若年世帯の町外への転出抑制には大きく前進し評価されるところですが、さらにもう一歩二歩前進し、住宅団地の10区画以上という条件を取り払うことはできないでしょうか。  まちづくり計画の立場としては、点在することより集中したほうがよいとは思いますが、転入者の中には、その条件に当てはまらないこともあるかと思います。せっかく転入されようとする中で、その条件を外し、町内のどこでも同じ補助額としてはどうでしょうか。  もちろん、この令和4年度からの新たな見直しとして精一杯考慮しての拡充とは思いますが、今後の、あるいは令和5年度以降の課題として検討していただければと思います。  次に、空き家対策事業費として、新たに空家解消特別推進事業費補助金が組まれております。空き家の解消と移住を促進するため、無償譲渡を条件に空き家バンクに登録したゼロ円空き家に対して、空き家提供者には相続の手続や不用品処分の費用を支援し、空き家取得者には取得や居住開始に要する費用として一律50万円の支援、そのほか、県外転入者の古民家改修補助や木造住宅耐震改修支援事業、そして地域材活用推進事業があります。  この一律50万円についてですが、町外からの転入における、さきの若年世帯定住促進事業では、中古住宅取得の場合は半額としているところを、町外からの転入について100万円と同額としてはどうでしょうか。この点についても、今後の課題としていただければと思います。  次に、新規事業として民間住宅団地造成事業費で1,412万3,000円が組まれております。民間事業者が造成する住宅団地に対し費用の一部を助成するとのことですが、これにより住宅団地に土地を求める移住者等が土地購入の価格を求めやすくするためのものと思われ、この事業も大変評価できるものと思います。  この事業の概要と条件等を教えていただきたい。  また、今後も継続されていく事業なのか。もし今後も民間事業者に対し助成事業が計画されるものならば、民間事業者と協力し、町の特徴を取り入れた、例えば剱岳が一望できる場所、立地を選んで「ビュー剱団地」とか、あるいはおしゃれな住宅団地を創造するなど、それにはいろいろと制限も必要かと思いますが、町外からの移住者に対し魅力的な団地造成を計画していけないか、ぜひ検討していただきたい。  若年世帯の転入、あるいは若年世帯の町外への転出抑制に関する補助事業としては県内でもトップクラスになるとのことですが、昨今の状況では、かなり飛び抜けた特典、条件を提示しないと、近隣の市町村に移住されたり、転入が実現しなかったり、転出が発生したりすると思われます。  何としても、この上市町に若年世帯が増えることにつなげなくてはならないと思う所存であります。  以上です。 31 ◯議長(堀田喜久男君) 玉井建設課長。             〔建設課長 玉井耕平君 登壇〕 32 ◯建設課長(玉井耕平君) まず、若年世帯定住促進事業についてお答えします。  人口減少傾向に歯止めをかけ、若者の移住・定住を促進するため、新年度から若年世帯が新築住宅中古住宅を取得する際の補助事業について、指定地域の区分をなくし、補助金を実質的に増額するとともに、新たに中学生以下の子ども1人当たり20万円を加算する制度に拡充し、県内トップクラスの制度とします。  住宅団地とそれ以外の区分をなくせばどうかとのご提案ですが、一般的に住宅団地の宅地はそれ以外の宅地と比べて造成等にかかる費用が販売価格に上乗せされていることや、新規の住宅団地造成が地域に活力をもたらすことなどから補助金額を割増ししております。  次に、町外からの転入者が中古住宅を取得する場合に補助金を100万円に増額してはとのご提案ですが、県外からの転入者については、中古住宅の改修に対して最大で100万円の補助金を交付する県外転入者空家改修事業も別メニューとしてあり、若年世帯定住促進事業補助金と併せて利用することも可能です。  今回の見直しは、もともと町内に住んでいる若年世帯の町外への流出抑制も目的としており、バランスを図る必要もあると考えております。  最後に、民間住宅団地造成事業は、町内における住宅団地造成を促進するため、1団地の面積が1万平方メートル以上の住宅団地を造成する事業者に対し、宅地や道路、公園の面積に応じて最大2,000万円を補助する制度であり、新年度においてこの補助制度を呼び水に、町中心部で団地造成が計画されています。  議員ご提案の魅力ある住宅団地づくりにつきましては、開発業者にとっても有益になると思われるため、個別の開発案件ごとに事業者と協議してまいります。  いずれにいたしましても、さらなる補助制度の拡充や見直しにつきましては、新しい制度がこれから始まるところですので、今後の実績をよく見た上で、その必要性について検討していきたいと考えています。 33 ◯議長(堀田喜久男君) 6番 廣田泰三君。 34 ◯6番(廣田泰三君) 答弁、ありがとうございました。  今回、新年度予算案として提出されていることなので、すぐに対応できないとは思います。今後の状況、実績などを見ながら、検討課題としていただきたいと思います。  若年世帯の移住・定住は、住宅に関すること以外にも、今回の質問では触れませんでしたが、子育てのしやすさ、子どもに対する手厚い支援、教育に関する町の特徴や取組なども大きく影響するものと思われます。新年度予算案でも、子育て支援に対する予算を充実するよう盛り込まれているようであります。  これらのことをぜひ多方面にわたり周知していっていただきたい。県内でもトップクラスになるとのことですので、ホームページはもちろんですが、いろいろな手法で周知、PRしていただき、若年世代に興味を持ってもらい、上市町はいいなと思ってもらえるよう努力していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。         ────────────────────────             ◇  寺  西  庄  司  君 35 ◯議長(堀田喜久男君) 8番 寺西庄司君。              〔8番 寺西庄司君 登壇〕 36 ◯8番(寺西庄司君) 新しい年がスタートしてから、早くも3か月がたちました。ウイズコロナの暮らしも3年目となりましたが、当町では変異株の感染が拡大しております。医療従事者の皆様をはじめ、経済、社会を回し続けるために日々奔走されている上市の皆様に心より感謝申し上げます。  それでは、ただいまより、通告に従いまして一般質問をいたします。  この頃、町の道路で通行しにくいところがあるという意見をよく聞きます。1つ目は新町西町交差点あたりで、居魚家さかいさんの付近であります。2つ目は天神町荒田交差点あたりで、変則六差路付近であります。どちらも、県道滑川上市線の沿線でありまして、1つ目の居魚家さかいさんの付近につきましては、道路幅が狭隘で、通行車両は擦れ違うたびに、一旦双方が立ち止まる状態であります。不慣れなドライバーがスピード超過で侵入すると、事故を引き起こしかねない危険な場所であります。  冬場などはカーブミラーに雪がかぶり、見通しが利かないという意見も伺っております。そして、ここをよく通るドライバーの方々が異口同音に辟易していますというくらいですから、子どもたちやお年寄りの通行するのに危険がいっぱいであり、安全に通行するためにも道路整備を進めていただきたく、お願いするものであります。  当局におかれましては、この場所の道路整備について、地元の声や要望はありましたでしょうか。今後の展望についてお伺いいたします。  次に、荒田付近の変則六差路であります。  この交差点は、森尻方面から柳町、西町方面に向かうその進入口にだけ横断歩道標識があり、停止線がありません。よって、ここでは、すーっと交差点に進入する車が多いと言われております。そのほかの5つの交差点には、一時停止標識と停止線が備わっておりますので、ドライバーの皆さんは一旦停止を励行されていると思います。  このことから、森尻方面から、横断歩道標識があるにもかかわらず、ある程度のスピードで交差点に進入してくるドライバーがどうやら多いらしいです。しかも、柳町方面に向かうのか、西町方面に直進するのか、ほかのドライバーが判断できないらしいです。  ややこしいことに、柳町方面へ右折せんがためにウインカーを出すと、右折車両は待機せよと言わんばかりに、対向車線からの直進車が突っ込んでこられますので、正面衝突の危険もあります。  また、天神町方面から交差点に進入しようとしても、先ほど申し上げたように、すーっと進入してくる車両との速度差があってなかなか渡れない。そういう状況が発生しております。  この交差点は、上市スマートインターチェンジから上市町に入る玄関口のような場所であります。上市町に来たお客さんをスムーズに商店街、中心街にいざなえる交差点に改善することができれば、ランドマークになって、有名交差点になるのではないでしょうか。  そこでお尋ねいたしますが、この交差点について、地元の声や要望は当局に来ておりますのでしょうか。今後の展望についてお伺いいたします。  以上であります。 37 ◯議長(堀田喜久男君) 玉井建設課長。             〔建設課長 玉井耕平君 登壇〕 38 ◯建設課長(玉井耕平君) 交差点の改善に関するご質問についてお答えします。  まず、新町交差点につきましては、県道2路線と町道1路線が交わる交差点であり、特に県道滑川上市線は、議員ご指摘のとおり、交差点手前約100メートルの区間が狭隘で見通しも悪く危険な状態となっており、改良の必要性については十分に承知しております。  このため町では、平成25年度から平成27年度にかけて都市再生整備計画事業として2件の支障物件を除去し、平成28年度からは県が引き継ぐ形で、県道滑川上市線の道路改良事業として改良に取り組もうとしましたが、当時は関係者の合意形成を図ることができず、平成29年度で事業継続を断念した経緯がございます。  その後地元等から直接要望はお聞きしておりませんが、今後改めて事業に取り組む場合には、やはり県道の改良事業として、事業主体は県となります。これまでの経緯を踏まえますと、関係者との合意形成を事前に図った上で県に事業化を要望する必要がありますので、町としても慎重に対応を検討していきたいと考えております。  次に、荒田付近の変則六差路につきましては、県道3路線、町道2路線が交わる交差点であり、滑川方面や富山市水橋方面と上市市街とを結ぶ路線が交わる交通の要衝であります。  現在のところ、地元等からの要望はお聞きしておりませんが、仮に交差点改良を実施する場合、こちらも事業主体は県となります。その上で、そもそもどういった交差点形状にすべきか十分に検討する必要があること、支障になる物件が多く、周辺住民に大きな影響があること、用地取得や物件補償に多額の事業費を要することなど様々な課題があり、容易な事業ではないと思われます。  今後、地元や関係者から改良に関する要望があった際には、県や警察など関係機関との協議も含め、事業化について慎重に検討していくものと考えております。 39 ◯議長(堀田喜久男君) 8番 寺西庄司君。 40 ◯8番(寺西庄司君) ご答弁、ありがとうございました。  今回の道路につきましては、上市スマートインターチェンジを降りて、上市の商店街方面に向かう場合、道なりに進行してきていただくと、最初に天神町荒田の変則交差点になります。そこからさらにかみいち総合病院や上市町役場に向かおうとする場合、新町西町交差点に差しかかるというような、上市スマートインターチェンジからハンドルをあまり切らないで上市中心街に向かう大事なルートではないでしょうか。  これは、高速道路を活用して、「上市に来られんか」というルートではないでしょうか。よって、誰にでも分かりやすいルート、通りやすい道路、これにしてほしいとお願いするものであります。  当局におかれましては、これまでの経緯を踏まえますれば慎重な対応になるとは思いますけれども、町民の中には、世のため人のためになり、ひいては自分のためになるということをやったら必ず成就するものだという思いから、協力していただける方々がいらっしゃいます。  そんな方のためにも、昔のようににぎやかな上市になりますように、かかる改善のきっかけをつくっていただきたいとお願いいたしまして、質問を終えさせていただきます。  ありがとうございます。         ────────────────────────             ◇  廣  田     透  君 41 ◯議長(堀田喜久男君) 2番 廣田 透君。              〔2番 廣田 透君 登壇〕 42 ◯2番(廣田 透君) 通告に従いまして、質問させていただきます。  まず第一に、ふるさと納税について質問させていただきます。  ふるさと納税は町の有効的な財源として全国的に実施されていますが、上市町では、ふるさと応援寄附金として受け付けておられます。現在、商工会の協力などで新しい返礼品を提案としているとお聞きしていますが、今後どのような取組により魅力的な返礼品を発掘し、寄附額を増やしていく計画があるのかお聞かせください。  続きまして、高齢者の移動手段の確保について質問いたします。  現在、上市町でも高齢化が進み、免許返納者が増えるなど、高齢者の移動手段が問題となっています。町営バスといった移動手段もありますが、路線から離れた地区の方から、バス停を近くに設置できないかとの意見もよくお聞きします。
     対策としてタクシー券の配布やバスの路線の見直しなどが考えられますが、町としてどのような対応策を検討しておられるかお聞かせください。  よろしくお願いいたします。 43 ◯議長(堀田喜久男君) 碓井企画課長。             〔企画課長 碓井秀樹君 登壇〕 44 ◯企画課長碓井秀樹君) まず、高齢者の移動手段の確保に関するご質問にお答えいたします。  町におきましては、児童生徒や高齢者等の、いわゆる交通弱者の移動手段の確保を主な目的としまして、令和2年3月末に上市町地域公共交通網形成計画を策定いたしました。そして、この計画の策定作業に合わせまして、令和元年10月より1年間、町営バス再編の実証運行を行いまして、人口分布に合わせた運行ルートの見直しや陽南線の新設、各路線の増便、地鉄との乗り継ぎを考えたダイヤ改正などのほか、南加積地区におきましては、昼間の時間帯に小型車両の運用により、集落に近いバスルートを走行するといった改善を図りました。また、その後におきましても、新たに黒川東停留所の設置や予約乗合路線であります白萩線の運行区域に野島地区や片地地区も含めるなど、バス利用の需要を見据えた見直しを適宜実施しておりまして、新しい停留所では周知が進むにつれて利用者が増えている状況となっております。  このほか、昨年3月には当町出身の細田守監督のアニメーション作品「おおかみこどもの雨と雪」をデザインしました新型車両を導入いたしまして、乗りたくなる公共交通の実現を図りましたほか、11月には上市駅開設90周年記念事業を実施しまして、まちづくりと連携した公共交通利用の促進に努めてきたところでございます。  その一方で、議員ご指摘のとおり、地域によってはバス停が遠いなど、公共交通を利用するには不便な地域があることも承知いたしております。  しかしながら、町営バスはスクールバスとして登下校時に郊外と町中心部の間を運行する必要があること、そして一定の車両の大きさが必要であり、擦れ違いが困難な道路は運行できないことや、車両と運転手には限りがありまして、あらゆるニーズに対応することは困難なことなど、様々な制約があるところでございます。  こうした中、新年度より町民課におきましては、電動カートの購入補助制度を創設することは、町中心部の道路の狭い地域にお住いの高齢者の新たな移動手段の確保支援につながるものとして期待しております。そしてまた、地域住民自らがドライバーとなりまして利用者を送迎するといった、既存の公共交通ネットワークによらない新しい取組も県内で始まっているところでございまして、今後こうした取組にチャレンジしようという、そういった地域が出てくれば、町としましても積極的に支援していきたいと考えております。 45 ◯議長(堀田喜久男君) 廣田財務課長。             〔財務課長 廣田高志君 登壇〕 46 ◯財務課長(廣田高志君) ふるさと納税に関するご質問についてお答えします。  ふるさと応援寄附金の寄附状況につきましては、今年度実績として令和4年3月1日現在で784万9,000円であり、令和2年度決算額568万3,000円に対し38%の増加となっております。  今年度は、全国的に有名なふるさと納税ポータルサイトへの掲載を増やしたほか、返礼品として活用できそうな、地域の隠れた魅力を発掘する業務等の委託、広報上市への掲載など、返礼品提供事業者の募集を行ってきました。実際、返礼品は、名水百選の穴ノ谷の霊水、リンゴや桃などの農作物やハンバーグなどの加工食品、上市町商工会の協力の下、地元飲食店の食事券など、幅広い分野で18種類を追加し、計56種類にまで増えたところであります。  今後の取組としましては、新年度予算において、地元にゆかりのある首都圏在住者に対し、当町へのふるさと納税を促すため、東京富山県人連合会発行の月刊誌「富山と東京」に掲載する広告費用を計上したほか、返礼品として人気の高い上市産の畜産品を強化するため、生産者への補助金を拡充しております。また、生産者の方々に返礼品提供事業者になっていただくための説明会を開催するなど、今後も魅力的な返礼品の新規開拓と既存の返礼品のブラッシュアップに注力したいと考えております。  ふるさと納税は町の貴重な財源であるだけでなく、地域の活性化や魅力発信を行うことができる有効な手段と捉えておりまして、上市町のファンを増やしつつ、ふるさと納税額の増額を目指してまいりたいと考えております。 47 ◯議長(堀田喜久男君) 2番 廣田 透君。 48 ◯2番(廣田 透君) ご答弁、ありがとうございます。  まず、バスについてなんですけれども、現在デマンドとして実施されております陽南線についてですけれども、これにつきましては、地元の方はもとより、通り道である稗田の方からも、地元のほうに止まれないかという要望も聞いておりますので、そういったところも活用できるようにしていただければありがたいなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  続きまして、ふるさと納税に関しましてですけれども、物品に関しましても、いろいろと発掘をしていただけるということで、これからもどんどん発掘していただければなと思いますけれども、物品だけでなく、馬場島辺りの探索ツアーといった田舎のツアーを企画していただければ、都会に住んでおられる高所得者の方からも魅力的な返礼品になるのではないかと思いますので、そういったところも、ぜひこれからご検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上です。         ────────────────────────             ◇  百  塚     怜  君 49 ◯議長(堀田喜久男君) 1番 百塚 怜君。              〔1番 百塚 怜君 登壇〕 50 ◯1番(百塚 怜君) 通告に従いまして、3つのテーマについて質問いたします。  まず初めに、子育て中の保護者が、長期間にわたって育児が困難になったときの支援についてお尋ねします。これは、移住者支援やひとり親家庭支援などにもつながる話です。  町外や県外から移住してこられた方の多くは、近くに頼れる身内がいません。例えば、妊娠中に長期安静が求められるような状況になってしまったが、夫は自営業で仕事を休めない。町や社会福祉協議会にも相談したが、保育所の送り迎えや、夫が帰宅するまで子どもを任せられるサポートが見つからなかった。仕方なく自分で子どもの世話をしていたという話も聞いております。これは、下手をすると、お腹の赤ちゃんの命にも関わっていた事案です。  富山市の子育て支援制度の中には、7日以内の短期入所、いわゆるショートステイや上限期間を3か月とする夜間養護、「トワイライトステイ」と言うそうです、があります。これらは、2歳未満児であれば富山県立乳児院や富山市民病院内保育室、2歳以上では富山市立愛育園や民間児童養護施設ルンビニ園などが担っているサービスです。  ご家庭の経済状況にもよりますが、短期入所は1日1,100円から5,600円、夜間養護は1時間当たり無料から1,350円で利用できます。当然ですが、富山市立の施設は富山市民だけを利用対象としています。乳児院は県立ですので、上市町民でも利用できるとは思いますが、2歳未満に限られます。  上市町には現状、保護者が長期間にわたって育児が困難な場合の支援策が皆無です。令和4年度予算案の中でベビーシッター利用助成制度の新設がなされていますが、長期間にわたって、24時間ベビーシッターに依頼するというのは、助成を活用したとしても金銭的に厳しいご家庭が多いでしょう。  私は、町外や県外から移住者を呼び込むのであれば、子育て中の保護者が急病等によって長期間育児が困難になった場合に備えておくべきだと思います。事前に他市町村と協定を結んだり、町内外の福祉事業者と連携したりするなどしてセーフティネットを確立し、窮地に陥った保護者をいつでも支援できるようにしておくことが町としての責任ではないでしょうか。  町長には、上市町という枠を超えた他市町村との連携による支援体制確立、あるいは上市町内外の志ある福祉事業者の皆様を巻き込んだ支援体制確立に取り組んでくださることを期待し、ご答弁願います。  次に、令和4年度予算案で新設されたベビーシッター利用助成制度についてお尋ねいたします。  県内の各市町村には、子育て中の家庭を支援するため、ファミリーサポート制度というものがあります。これは保護者が就業や急病などの理由で育児に空白が生じることがないよう支援するサービスで、簡単に言うと、公営の共助で行うベビーシッターです。安価に、そして年間の回数制限なくサービスが受けられることが特徴です。  近隣市町村のファミリーサポート制度の利用料金は、平日の日中が1時間400円から700円、夜間や土日祝日は1時間560円から900円に設定されています。また、生後2か月から小学校6年生までをサポート対象としている場合が多く見られます。  一方、上市町においては、ベビーシッター利用助成事業費として160万8,000円が計上されています。未就学児1人につきベビーシッター利用料の2分の1、年間1万2,000円を上限として助成するものです。ファミリーサポートに代わる制度という位置づけだとお聞きしました。  民間のベビーシッター利用料を見てみると、1時間1,800円から1,200円程度です。仮に1,200円のシッターに依頼したとすると、600円の助成が受けられます。上限1万2,000円の助成を用いて利用できるのは、年間で計20時間分となります。  富山市のデータによると、ファミリーサポートセンターの利用者1人当たりの年間利用回数は二、三回程度となっています。今回の制度でも、10時間のシッティングを年間2回利用すると考えれば、妥当な助成かなとは思います。一方で、富山市の援助内容で最も多いのは送迎です。つまり、短時間の利用が多い。富山市で見られる2つの事象を組み合わせると、固定した利用者が年間に繰り返し利用されているパターンが多いのではないでしょうか。運用してみないと分かりませんが、上市町でも平日短時間の利用希望者が増えることも念頭に置いておくべきかと思います。  また、上市町の実際を見ると、未就学児の日曜保育を行う保育所は一つもありません。小学生には、土曜日も町内全域から利用可能な相ノ木こどもふれあい館放課後児童クラブがありますが、日曜に運営している学童保育はないそうです。  福祉課長にお尋ねいたします。  ベビーシッター利用助成事業は、どのような利用を想定して、助成対象年齢を未就学児までとしたのか、年齢設定の理由をお教えください。  町長にお尋ねいたします。  助成対象年齢を小学校6年生、最低でも判断力や思考力が未熟な小学校4年生まで引き上げたほうが、町民としては使い勝手がよいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。  最後に、農業支援についてお聞きします。  2021年9月定例会において伊井勇治前議員が農家支援を求めた質問に対し、副町長より、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金のさらなる追加交付があった場合には、この地元産米の需要増につながるような事業の実施も検討したい」という答弁がありました。  コロナ禍となって以降、外食産業での米の需要が減り、在庫米が増加していることで米の価格が大暴落しています。富山県では、2021年度産米の価格が前年と比較して60キログラム当たり2,000円から3,500円減少しています。  農林水産省によると、上市町の総農家数は642戸、うち販売農家は439戸だそうです。また、令和2年度における上市町の米収穫量は5,320トン、キログラムにして532万キログラムです。  この米価暴落によって、上市町の農家はどれほどの減収になったのか。下落分2,000円掛ける532万キロ割る60キロとすると、1億7,730万円の減少です。販売農家件数である439戸で割ると、1戸当たり約40万円の減少です。農業は、収穫物を得るまでに農業機器の維持管理費、肥料代、人件費などたくさんのコストを要します。  国や行政は農作業や農地の効率化や転作を推進していますが、効率化を行うためには基盤整備が必要です。また、転作は作物によって新たな農業機器の導入が必要な場合があります。国が提示する改善策は何をするにも初期投資が大きくかかり、補助金はありますが、農家にも一定の大きな負担を余儀なくされます。農家の皆さんは、高齢化や後継者不足の中、十分頑張っていらっしゃるのではないでしょうか。  ここで私から、「攻めの農家支援」について一つの具体案をご提示いたします。  例えば、三重県北部にあるJAみえきたで製造されている米の缶詰です。その缶詰は特殊な加工により8年間の長期保存が可能となり、従来のレトルトパック米の賞味期限5年と比べると、大幅に保存期間が延長されています。また、缶なのでレトルトパックの米と比べて衝撃や摩擦による破損も防止しやすいことが予想されます。実際に食べるときには熱湯か水を注ぎ、熱湯では20分、水では40分で柔らかくなります。  JAみえきたでは、1缶400円で生産しているそうです。レトルトパックの非常食用の米は300円台での販売が多いのですが、缶詰のメリットを考えると、多少割高にはなりますが、検討に値する製品ではないかと思われます。  農家支援のみならず、災害対策にもつながり、米に付加価値をつけることで、富山産のおいしいお米の缶詰として、国内外への流通も目指せる可能性もあるのではないでしょうか。  私といたしましては、上市町が旗振り役として地元のJAや民間の加工会社などを巻き込み、ぜひ前向きにご検討いただきたいと思います。米に付加価値をつけて行う「攻めの農家支援」について、町長のお考えをお聞かせください。  次に、富山産のおいしいお米の缶詰として製品開発ができないか、産業課長、ご答弁ください。  以上で質問を終わります。 51 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 52 ◯町長(中川行孝君) ご質問にお答えをいたします。  まず、最初のセーフティネットの件でございますが、病児・病後児保育について、平成30年1月に、私どもの町と富山市、滑川市、舟橋村、立山町で富山広域連携中枢都市圏を形成したことにより、富山市まちなか総合ケアセンターを利用することができるようになりました。  しかし、病気後間もないお子さんを通勤前に富山市まで預けに行くことは大変な場合が多いと考えて、今から3年前だったと思いますが、私のほうから、立山の舟橋町長さん、舟橋村の当時の金森村長さんに声をかけまして、立山、舟橋、上市で持っている病児保育を行っている施設を、富山まで行かなくても相互に利用できるようにしませんかというお話をしたところ、立山町も舟橋村も快く、そのように受けていただきました。その利用実績がどの程度あるか、聞くところによれば、舟橋村に登録をされておる方もおいでであるというふうには聞いております。  この制度は、富山のまちなかへお子さんを連れていくという場合、保護者のどちらかが富山市へお勤めの方でしたら比較的簡単に利用することができますが、保護者が2人とも上市町ですとか立山、滑川へお勤めの方ですと、少なくとも朝1時間半早く出て、病児の子どもさんを連れて富山まで預けに行く、それから職場へ戻るというのは大変な問題になります。これは帰りの問題もあります。そういうことで、立山、舟橋、上市でお互いに利用できるようにしましょうということで、この制度をつくらせていただきました。  議員ご指摘のとおり、移住されてきた家族などは、出産や病気等で一定期間育児が困難になる場合もあると思われます。現時点でも、2歳未満児であれば富山駅北の富山赤十字病院近くにある県立乳児院に一定期間預けることが可能であります。  2歳以上のお子さんを一定期間預けることまでは町として対応できていない状況ですが、例えば、富山市内にある民間児童養護施設のルンビニ園では、富山市の委託を受けて、2歳から18歳未満のお子さんのショートステイ等を実施しております。  私は今まで、このご指摘のような、一定期間の育児が必要な例は聞いておりませんけども、万が一に備えて、セーフティネットとして、当町からの受入れが可能かどうか施設に相談をしてみたいと思います。  次に、ベビーシッターの利用助成でございますけれども、新年度より開始予定のベビーシッター利用助成制度の概要につきましては、後ほど福祉課長が申し上げますが、先ほど椎名議員の放課後児童クラブの質問にお答えしたように、県内他市町村にあるファミリーサポートセンター設置に必要な、預かりを行う提供会員を確保することは、当町では困難であります。また、運用面でも、ファミリーサポートセンターは利用会員と提供会員それぞれに希望や条件があり、マッチングと調整にかなりの時間と労力を要することから、民間事業所の力をお借りしようと、本制度の立ち上げに至った次第であります。この事業によって、これまで子育て支援に関し、手当てできていなかった部分に一定程度対応ができるものと考えております。  お尋ねの年齢制限の拡大につきましては、今から事業を始めようとしておるところでございますので、今後の利用状況を見ながら検討させていただきたいと思います。  次に、米価の下落に対する関係でございますが、上市町を含むJAアルプス管内で収穫されたアルプス米をはじめとした富山米は、清らかな水と豊かな大地、農業者の技に育まれ、消費者からは品質やおいしさの面で高い評価を得ております。  しかしながら、人口減少等に伴う従来からの米の需要減少傾向に加え、コロナ禍での外食産業における米需要の減少も相まって、米価は下落し、前年に比べ60キロ当たり2,000円減少するなど、稲作経営に影響が及ぶ状態となっております。  町としましては、稲作経営が将来にわたって維持できるよう、米価の安定対策として、県やJAなど関係機関と連携し、気象変動に対して高品質の維持が期待できる富富富や需要が堅調な大手コンビニエンスストア向けの契約栽培米「ゆうだい21」の生産拡大、若い世代へのご飯の魅力の発信等、消費拡大を図ることとしております。  また、農業経営体の収益確保に向け、圃場の大区画化や担い手への農地の集積・集約化、スマート農業による生産性の向上、国や県の支援策による主食用米から高収益作物への転換などを取り組むこととしております。そして、安定的な農業経営に向けて、大型機械導入や法人化への支援など、経営体の集約化に向けた取組を進めていくこととしております。  一方、議員ご指摘のとおり、「攻めの農家支援」として、当町で収穫された米の消費拡大や輸出に向けた取組も重要と考えております。  消費拡大に向けては、例えば低所得者や福祉施設等への現物提供といった事業についても検討したいと考えております。  また、米を原料とした製品に地元産米を多く使用してもらうための取組も検討し、その一つとして、米こうじを使用されている日本海味噌醤油株式会社への働きかけを行っております。  輸出に関しましては、先般、「ワンチームとやま」連携推進本部会議において、農林水産物等の輸出促進に向けた連携・強化が令和4年度の連携推進項目として選定されたところであり、町としましても、アルプス米などを海外にも売り出していけるように県や他市町村と協議をしてまいりたいと思います。  今後とも、意欲ある農業者が安心して農業経営に取り組めるよう、国の動向を注視しつつ、県やJAなど関係機関と一体となって様々な面での農家支援に取り組んでまいります。  何が攻めの農業なのかというのは非常に難しいところでありますけども、生産者の皆さんも、米づくりだけでなくて、それ以外の高収益作物への取組を真剣に考えていただきたいと思うところであります。 53 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。            〔福祉課長心得 松波敦子君 登壇〕 54 ◯福祉課長心得松波敦子君) 議員ご質問のベビーシッター利用助成事業の対象年齢の設定理由についてお答えします。  放課後児童健全育成事業対象の放課後児童クラブでは、土曜日に相ノ木こどもふれあい館にて拠点方式として放課後児童クラブを運営し、小学生の預かり事業を実施しております。  しかし、未就学児童の一時預かりにつきましては、平日のみ民間保育施設で実施されており、土曜日は実施されておりません。  なお、日曜日や祝日の、未就学児童を預かる休日保育事業は、上市町内の3つの保育施設で事業実施可能としておりますが、実際には日曜日等に預ける保護者がいないため運用していないとのことであります。  保護者それぞれの考え方やお子さんの発達度等によっても見解が異なると思いますが、町ではこうした状況を踏まえ、保護者が育児に当たることができないときに、基本的に対応が必要と思われる未就学児童を対象に制度を始めることとしたものでございます。 55 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 56 ◯産業課長酒井紀明君) お米の缶詰の製品開発に関するご質問にお答えします。  長引くコロナ禍で外食産業が低迷し、需要が落ち込んだことなどが要因となり、令和3年産米の概算金が前年産に比べ大きく下落し、農家の生産意欲の低下が懸念されています。  この状況下において、落ち込んだ需要を再び増加させるためには、議員ご指摘のとおり、ただ米を販売するだけではなく、付加価値をつけ、消費者の目を引くような手法を取ることも大事と考えております。  議員ご提案の、富山産のおいしいお米の缶詰は、持ち運びが便利なことや水を注ぐだけで食べられる手軽さから、昨今コロナ禍で人気が高まっているキャンプなどアウトドアレジャーでの需要が見込まれます。  さらに、賞味期限が8年と長期間であることから、災害備蓄用米としても活用できると思われます。  いずれにいたしましても、製品開発にはJAアルプスとの連携が不可欠であるため、まずは詳しく情報提供した上で、製品化が可能かどうか、また可能な場合でも販路や一定の売上げを確保できるかなど、一緒になって研究していきたいと考えております。 57 ◯議長(堀田喜久男君) 1番 百塚 怜君。 58 ◯1番(百塚 怜君) ご答弁、ありがとうございます。  子育て中の保護者が長期間にわたって育児が困難になった際の支援について、町長のほうから、ルンビニ園などに相談してみるというふうなお答えをいただいて、安心しております。  やはり現状、地域おこし協力隊員としても、県外から来てくださっている方がおられたり、そうでない方でも県外からの移住者は一定数おられることと思います。  できれば、本来ならセーフティネットとしては2つ以上の選択肢があればより安心かなとは思いますが、取りあえず、まず一つでも確保していただけるよう、前向きにご検討ください。  次に、ベビーシッター助成制度の中でのご回答ですが、日曜保育について、町内の保育所では、希望がないので運用していないというふうに今ご答弁いただきましたが、町の保育所運営のしおりか何か、若干記憶はあやふやなんですけども、日曜保育をしている、希望があればできるよというような記載が、たしかなかったような気がするんですね。
     ですので、実際、絵本室「ゆめぽっけ」でお会いした町外からの移住の方に、「この町って、日曜保育している保育所、ないんですよね」というような声が聞かれたので、希望すれば対応可能ですよという保育所がおありであれば、その旨ぜひ情報を発信していただきたいなというふうに思います。  それから、攻めの農家支援について、町としても、地域の日本海味噌などの会社に働きかけたり、それから消費拡大として福祉施設や低所得者層へ米を送るというようなご回答をいただきました。大変米がよいふうに循環するのではないかなというふうに期待できて、ありがたい話です。  また、産業課のほうからも、JAに働きかけて、前向きにご検討いただけるご答弁をいただけたので、ぜひそのように進めていっていただきたいと思います。  やはり私の地元森尻等でも農家の方がたくさんおられますので、収入の減少にあえいでおられる方がたくさんおられます。町全体として、議会としても、ぜひ農家支援に今後も取り組んでいただけたらなというふうに思います。  どうもありがとうございました。 59 ◯議長(堀田喜久男君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午前11時40分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 60 ◯議長(堀田喜久男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 61 ◯議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 62 ◯12番(酒井桂之君) 通告どおり、2件の質問をいたします。  初めに、新型コロナウイルス感染対策に日夜従事していただいているかみいち総合病院をはじめ、多くの医療関係者の皆さんに感謝申し上げます。  新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗状況について、質問をいたします。  新型コロナウイルス感染対策については、上市町は令和3年にかみいち総合病院を核に、町医師会の協力の下にワクチン接種を行う「上市モデル」として、舟橋村を含めて実施してきました。  新聞報道によれば、最近の状況は、新型コロナウイルス感染拡大が3月6日時点に富山県の数値1.06が47都道府県で最も高くなり、感染拡大のペースが全国ワーストになった。県内の流行、第6波の特徴は子どもの感染が多いことで、1月以降の感染者のうち10歳未満は20%、10代は18%で、保育施設や学校でのクラスター(感染者集団)は75件発生。ウイルスが子どもたちからそれぞれの家庭に広がり、連鎖的に感染拡大が起きている。  県厚生部の担当者は、複数の子どもの感染が見つかれば、すぐに学級閉鎖するなど早めの対策を取っていると説明。落ち着くには時間を要し、第6波のピークアウトの時期は見通せない。対策を続けてもらうしかないとした。  そこで、上市町としての取組として、新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗状況はどうなっているのか。また、児童生徒のワクチン接種をどう進めるか。保育所(園)、学校、介護施設、病院などで新型コロナ感染が発生したときの対応をどのようにしていくかを小竹副町長にお尋ねいたします。  また、看護、介護、保育、幼児教育などの現場で働く方の処遇改善をどう実施していくのか中川町長にお尋ねいたします。  次に、お試し移住体験施設の整備について質問をいたします。  2022年度予算案は、深刻化する人口減少を受け、移住・定住や子育て支援充実に重点を置いた予算編成となっております。その中で、空き家解消と移住促進を目的にゼロ円空き家バンクの補助制度が、他の自治体の先進事例を参考にしたのではなく、職員が知恵を絞って考案した。そのことは評価をしたいと。中心部の住宅改善や空洞化をどう防ぐか、補助制度を注目したいと新聞報道がありました。  そこで、空き家バンクに登録したゼロ円空き家を活用して、お試し移住体験施設の整備ができないか、中川町長にお尋ねいたします。  これで2件の質問を終わります。 63 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 64 ◯町長(中川行孝君) それでは、私のほうから、看護、介護、保育、幼児教育等の現場で働く皆さんの処遇改善についてお答えをさせていただきます。  令和3年11月19日に閣議決定されたコロナ克服・新時代開拓のための経済対策の中で、看護、保育など新型コロナウイルス感染症への対応と少子高齢化への対応が重なる最前線において働く方々の収入の引上げを行うとされ、この趣旨に基づき、国は看護職員等処遇改善事業補助金を創設しております。  当町におきましては、この補助金を活用し、看護職員処遇改善手当として、かみいち総合病院に勤務する保健師、助産師、看護師または准看護師を対象に、令和4年2月から9月までは月額4,000円、補助対象期間終了後の10月以降は月額1万2,000円の支給を見込んでおります。また、保育士等処遇改善手当として、当町の公立保育所に勤務する保育士または業務士、放課後児童クラブに勤務する保育士、放課後児童支援員または放課後児童指導員を対象に、令和4年2月から月額5,000円の支給を予定しております。  さらに、民間が運営する保育施設等に勤務する保育士等にも令和4年2月から処遇改善が行われる予定で、当該補助金を3月補正予算に計上しております。  なお、この補助金は、補助事業が打ち切られる本年10月以降も処遇改善を継続することが国からの条件となっており、議員が懸念されている民間施設が処遇改善を途中でやめようとする場合には、10月以降の公定価格に影響することから、処遇改善が継続されるものと考えております。  次に、お試し空き家の関係でございますが、ご提案のお試し移住体験施設の整備に際し、ゼロ円空き家を活用しようと。確かに土地や建物の取得費は発生しないものの、施設改修費や維持管理費は必ず、しかも新築物件よりも多額の費用を要すると思われますので、慎重な検討が必要と思います。  また、そもそもゼロ円空き家制度は、無償でも空き家を整理したいと考える方と少しでも安く家を手に入れたいという方による、民と民の取引をつなぐものでございます。  町では、移住視察の相談が増加する中、新年度から移住を目的とした視察で町内のゲストハウスや旅館に滞在される方の宿泊費を支援することとしております。  今後、どの程度の古さかや空き家物件がどの程度登録されるか、状況を注視してまいりますが、ゼロ円空き家制度等の活用によって、民間の方が運営するゲストハウスが増えていくことを期待しているところであります。  そこで、最初の看護職員等の処遇改善でございますが、これは、私にとっては非常に不満な制度であります。というのは、病院で働くのは、先ほど申し上げました保健師、助産師、看護師等の職員だけではございませんで、医師もおりますし、レントゲン技師もおる。検査技師もおる。様々なスタッフによって運営されておる中で、医療スタッフというのは慢性的な人員不足や、そういう中で特定の職種だけ手当をするというのはいかがなものかというふうに考えております。  また、児童福祉施設においても、同じ保育士であっても、こどもの城で働く保育士は対象外という制度の矛盾があるわけです。この制度については、非常に私は問題のある制度だというふうに考えております。  しかしながら、国の勧告でございますので、そのように国が指摘した範囲の中で実施をさせていただきたいと思います。 65 ◯議長(堀田喜久男君) 小竹副町長。              〔副町長 小竹敏弘君 登壇〕 66 ◯副町長(小竹敏弘君) それでは、私のほうから、新型コロナウイルス感染症対策に関するご質問についてお答えさせていただきます。  まず、新型コロナワクチンについてですけれども、おとといの3月8日時点で、当町では、今回接種対象となっております18歳以上の町民の方のうち、約40%の方が3回目の接種を終えておられます。  次に、お子さん向けということで、5歳から11歳までのワクチン接種についてですけれども、保護者とお子さんに安心して接種してもらえるように、かみいち総合病院で小児科の先生を中心といたしまして接種体制を構築いたしまして、来月4月6日から開始する予定としております。当面、各回100名ずつという形で接種を予定しておりまして、予約も受け付けておりますけれど、初日はもうほぼ埋まったような状況となっております。  この小児接種でございますけれども、予防接種法に基づく努力義務の適用外ということになっておりまして、接種はあくまでも任意ということになっております。お子さんと保護者の方がしっかり理解していただいて、納得していただいた上で接種を受けていただけるように、接種券を発送する際に厚生労働省がつくりましたワクチン接種に関するチラシをしっかりと入れさせていただいております。  最後に、保育園とか学校でコロナウイルスの陽性者が発生した場合についての対応ですけれども、基本的には中部厚生センター、こちらの指示をしっかり仰いで、そして、まずは必要な箇所を消毒した上で、それから感染拡大の可能性を探りまして、そのおそれがある場合には、できるだけ速やかに、例えば登園自粛ですとか緊急下校等を働きかけるというふうにしております。  そして、比較的重症化しやすいと言われております高齢者の方が入居しているような施設でしたら、かみいち総合病院の医療スタッフが、状況によっては直接現場に入って指導に当たるというような備えもしておるところであります。  そして、本丸というようなかみいち総合病院ですけれども、こちらはもう実際にコロナウイルス患者を受入れも行っております。そうしたこともありますので、日頃から本当に細心の注意を払われて仕事に当たっておられますので、大丈夫なものというふうには思っておるところであります。  ですけれども、議員おっしゃったとおり、なかなかこのオミクロン株というのは終息する気配がございません。何か聞くところによりますと、その感染力ですけれど、以前はやりましたデルタ株の2倍から4倍ぐらい強いということもあるようです。  そうした中で、家庭内ですとか保育園とか、マスクを基本的にしないで生活するところ、それから、そんな子どもたちにマスクをしろといっても、やっぱり無理な、そういう場合があるという中では、感染が広がるというのは仕方ない面もあるなというふうにはちょっと感じております。  ただ、そうばかり言ってもおられませんので、少しでもその広がりを抑えられますように、早め早めの対応を心がけていきたいと思っております。  以上でございます。 67 ◯議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。 68 ◯12番(酒井桂之君) ありがとうございました。  町長に再質問いたします。  国からの対策について、私の言いたいことを言ってもらったので再質問しにくいわけでありますが、私はどういう質問を用意しておったかといいますと、今回、看護、介護、それから保育、幼児教育の働く人たちが、いわゆる国の補助制度によって処遇改善がされると。それ以外の人たちが、コロナで一緒に対策をしておる中で、簡単に言えば不公平ではないかと。  そういう人たちに対して、国の制度ほどはできないと思いますが、何らかの形で、町長のほうから、いわゆる温かい声をかけることを中心にして、対策について、労いをしてもらいたいという質問をしようかとしておったんですが、町長がそういう答えをしていただきましたので。  ぜひとも、やっぱり職場の中では、あたる人とあたらない人、いわゆる、仕事によっては濃淡がありますが、そういう気持ちがあるということは、私も働く者の一人として、これは何か不自然だなと思いますので、また有形無形でありますが、考えていただきたいということをお願いしたいと思います。  次に、何遍も私のほうから質問しておるわけでありますが、お試しの移住体験ですね。今回はやっぱり、先ほども私も言いましたとおり、町長は人口減対策について非常に危機感を持って、私も安心したんですが、移住定住促進の拠点として、それから子育ての問題について重点的に取りかかっていくということで、私もぜひ頑張ってもらいたいなというふうに思っているわけであります。  私も前に、町長が就任されて、30年の3月議会で一般質問をしておるわけであります。それで、私は何を言いたいかというと、朝日町などでもやっております目に見える移住の対策の拠点といいまして、そのときの答えでも、移住したい人は町の雇用促進住宅に泊まっていただいて体験をしてもらうとか、医師住宅でそういうお試し施設を造りたいなという話も聞きましたが、現になかなかできていないと。町も、町民をはじめ移住したい人の拠点として、お試しルームをぜひ造ってもらいたいという形で質問をしているわけであります。  今回もゼロ円の空き家ということも新たに設けていただきまして、その中で、特に町の中心についても空き家はたくさん増えておると。それから、移住だけじゃなくて、町民の中でも、その空き家を、空き家バンクによって住めるように、ひとつ見本として造っていただく、そういうこともできないかなと。  また、移住者の方には、やっぱり古民家もありますし、移住したいなという施設も併せて、何とかそういうことを1か所ぐらいは造ってもらいたいなということを思っておって今の質問をしたわけで、いろいろな新しい制度もあるし、その新聞報道にありましたとおり、職員が人のところから持ってくるんじゃなくして、自分のところで、上市町で考えてこういう案を出しておるということに、私も感心をしました。そういう中で何とかできないかということをひとつ考えてもらいたいなということです。  私の言いたいことはそういうことでありまして、何とかこの予算の中で方向性を見いだしていただけたら幸せだと思って質問をしました。ひとつよろしくお願いします。  そういうことで、また町長、私に対する答えがありましたら、お聞きしたいと思います。 69 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。 70 ◯町長(中川行孝君) 処遇改善につきましては、先ほど申し上げたとおりでございますけども、とにかく現場で働く医療スタッフは、本当に真剣に取り組んでおると。そういう中で、職種によって差がついたというのは、私は大変不満でございます。  昨年、病院に勤務する職員に1人当たり、事務の一部は除きますが、一律20万円支給されたところであります。ところが、今回はごく限られた人だけの処遇改善にとどまったということは、私は問題があるというふうに認識をしております。  これは、これまでの人事院給与勧告制度を、ある意味では一遍に覆したようなものであるということで、将来、問題を残す対応でないかなと私は考えております。  しかし、国の勧告どおり、限られた職種でありますが、その方々に対する手当はしっかりとしていくつもりでございます。  それと、人口増対策で今回皆様方から空き家の利活用等の問題点についていろいろご指摘をいただいておりますけども、空き家の利活用だけが人口増対策でございませんで、町の魅力づくり、教育、医療、福祉、それと子育て支援、こういうものと一体的に皆さんに判断をしていただくべきものと考えております。そういう意味で、広くその政策の見直しを今回させていただいたところでございます。  また、ゼロ円空き家のお試し体験住宅につきましては、どういう物件が出てくるか分かりませんので、まずは提供する側、それと必要とされる方々でその物件を見ていただいて、成立しない物の中で、町が、お試し体験住宅としてふさわしい物件があれば、その時点でまた考えさせていただくことにして、取りあえずは提供する側、求める側で動向を注視していきたいと思います。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 71 ◯議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。 72 ◯12番(酒井桂之君) 町長、どうもありがとうございました。  今町長の言われたことにつきまして、ひとつ努力していただくということでご期待申し上げておきます。  上市町は自然豊かなところでありまして、やっぱりこの上市町に住みたい、また暮らしたいという町になるためには、今回の予算でも示されておるとおり実施いただきまして、定住につなげいきたいなと、私たち議会も応援していきたいなというふうに思っております。  最後にもう一つ、上市駅のことでありますが、70周年記念を盛大にやっていただきまして、盛り上がりました。  そこで一つ、上市の町にある上市駅が、あそこに、いわゆる食事をするところが一軒もないがやね。何か明かりがつくように努力をお願いして、質問を終わっていきたいと思います。  どうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  一  好  君 73 ◯議長(堀田喜久男君) 5番 酒井一好君。              〔5番 酒井一好君 登壇〕 74 ◯5番(酒井一好君) 皆さん、こんにちは。酒井一好でございます。  厳しい冬も過ぎ、日増しに春が待ち遠しいと感じております。新型コロナとの戦いが3年目に突入し、町長、副町長の指揮の下、町の職員の皆様が一丸となって町民の皆様のために尽力される姿に感謝の思いでいっぱいであります。一日も早くこの災禍を乗り越え、町民の皆様が安心に生活できることを切に願うものでございます。  また、上市からははるか遠いウクライナでの紛争ではありますが、それでも連日の報道に多くの皆様が心を痛めておられることと思います。ガソリン等燃料や輸入食料の高騰にも大きく影響を及ぼし、事業者をはじめ町民の皆様の不安はますます募っているのではないかと心配をしております。これ以上被害が大きくならないことと、軍事力で弱い者を屈服させることがまかり通る世界にならないことを祈るばかりでございます。  それでは、さきに通告いたしました事項につきまして、質問させていただきます。  1番目、がん対策についてでございます。  上市町では、健康診断の促進をはじめ、がん検診に対しても積極的な受診勧奨に尽力いただいており、大変すばらしいことと思います。  国立がん研究センター「がん情報サービス」の推計データによりますと、2020年以降は毎年100万人超の国民ががんに罹患し、2039年まで人口が減るにもかかわらず年間120万人弱の方ががんになると示されております。  がんにならないように予防すること、早期発見し早期に治療することが大事であります。毎年行われるがん検診や、何か症状が現れての病院受診等により、がんが発見され治療がなされますが、がんの治療には、がんの状況、患者さんの状態等により、様々な治療がございます。  代表的な外科手術や抗がん剤を用いる化学療法が行われることが多いと思います。かみいち総合病院の集計によれば、入院化学療法を受けられた患者数は、令和元年度に695人、令和2年度に901人、令和3年度は令和4年2月までに1,015人となっており、今後も増加していくものと考えられます。  がんに罹患し治療を受けられた方の中には、外科手術や化学療法の治療によって変化した自身の外見に懸念を持たれる方が多く、そのケアとサポートへのニーズが高くなっております。昨今では医療機関でのアピアランスケアへの支援が徐々に広がりを見せており、がん患者補正具購入費助成事業として医療ウイッグと乳房補正具の購入費の一部を助成する自治体が増えています。  富山県では、小矢部市、魚津市、黒部市、入善町、立山町にて同事業が行われています。治療による外見変化への支援があることで治療後も変わらぬ生活が送れることは病気に打ち勝つ大切な糧になり、仕事も含め社会復帰にも大きな力添えになるものと考えます。  がん患者の方が心身ともに受けられたダメージをはねのけ、元気に力強く生き抜いていただける一歩となる支援を上市町でもお願いするものでございます。ご見解をお願いいたします。  次に、2番目ですが、帯状疱疹対策についてお伺いをさせていただきます。  もう既に帯状疱疹にかかったことがあるという方も見えるかもしれません。体の左右どちらか一方に、最初はぴりぴり、ちくちくと刺すような痛みがあり、夜も眠れないほど激しい場合があります。そして、赤い斑点と小さな水ぶくれが神経に沿って帯状に現れることから「帯状疱疹」と名づけられました。  神経が損傷されることで皮膚の症状が治った後も痛みが残ることがあり、3か月以上痛みが続くものを帯状疱疹後神経痛(PHN)と言います。帯状疱疹を発症すると強烈な痛みで日常生活が困難になり、三、四週間ほどで皮膚症状が治まっても、50歳以上の方の2割に神経の損傷による痛みが続くPHNになる可能性があり、生活の質(QOL)の低下を招きかねません。  また、帯状疱疹が現れる部位によっては、顔面神経麻痺、目の障害、難聴、耳鳴り、めまいなどの重い後遺症が生じることもあります。帯状疱疹の発症率は50歳を境に急激に上昇し、60歳代から80歳代でピークを迎えます。高齢化が進む中、シニア世代の方々が元気に活躍されることはとても大切なことであり、また高齢になってからの強い痛みはとても苦痛だと思います。  2013年に成立した「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」の第4条第3項で「健康の維持増進、疾病の予防及び早期発見等を積極的に促進すること」とうたわれています。
     帯状疱疹の予防接種は発症を完全に防ぐものではありませんが、発症しても軽症で済み、後遺症の予防につながるとされています。我が上市町では、帯状疱疹ワクチン接種の助成事業が令和3年度に予算化され、令和3年9月よりスタートしたと伺いました。利用状況等実績はどのようになっておりますでしょうか。  また、帯状疱疹にワクチンがあることを知らない人もおられます。自分自身も最近まで知りませんでした。  そこで、1、帯状疱疹について、2、帯状疱疹ワクチンと、3、その助成事業について、町ホームページ、町報等で周知をお願いいたします。ワクチンにつきましては、メリットとデメリットも併せて、分かりやすく周知していただきたいと思います。このことについてのお考えをお答え願います。  以上でございます。 75 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。            〔福祉課長心得 松波敦子君 登壇〕 76 ◯福祉課長心得松波敦子君) まず、がん患者のアピアランスケアの助成に関するご質問にお答えします。  がん治療が進歩し、がん治療を継続しながら社会生活を送ることができるようになった一方、がん治療によって生じる外見の変化から、人によっては社会のつながりや人間関係を避けるなど、社会生活が送りにくくなってしまうことがあります。  そのため、外見の変化を補完し、外見の変化に起因するがん患者さんの苦痛を軽減するアピアランスケアは、がん治療をしながら日常生活を送る上で欠かせないケアと言えます。  議員ご提案のアピアランスケアの助成制度の導入につきましては、がん患者さんの生活の質の向上と社会復帰の支援につながると考えますので、今後、前向きに検討してまいります。  次に、帯状疱疹対策に関するご質問にお答えします。  当町では、帯状疱疹の発症及び重症化予防並びに予防接種にかかる費用負担の軽減を目的に、今年度から帯状疱疹予防接種の費用助成を始めています。帯状疱疹予防接種にかかる費用のうち1回当たり5,000円を上限に、満50歳以上の方を対象としており、助成の実績は2月末までで48人となっています。  帯状疱疹ワクチンと接種助成事業の周知につきましては、町内医療機関に助成制度に関するポスターやチラシを配布し、かかりつけ医による利用勧奨を行ったほか、広報上市の昨年9月号に助成制度の概要を載せましたが、町ホームページへの掲載は失念しておりました。  今後、できるだけ速やかに町ホームページにも掲載し、改めて帯状疱疹やワクチンについての分かりやすい情報提供と助成事業の周知に努めてまいります。 77 ◯議長(堀田喜久男君) 5番 酒井一好君。 78 ◯5番(酒井一好君) ただいまはご丁寧な答弁、本当にありがとうございました。  アピアランスケアについて前向きに検討していただけるということで、本当にうれしく思います。  また、本日の公明新聞でありますが、新しい最先端の乳房の補正具の特集がございました。日本的にも、そういうニーズが高まっているあかしだと思います。  今後とも、ぜひ前向きに検討しながら、町民の皆様が元気にあふれる病後の生活ができるように尽力をしていただきたいと思います。  また、帯状疱疹ワクチンについてもホームページへの記載をぜひ行っていただきまして、一人でも多くの方が痛みに苦しまないように、またしていっていただきたいなというふうに思います。  今後とも、またどうぞよろしくお願いいたします。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  松  谷  英  真  君 79 ◯議長(堀田喜久男君) 10番 松谷英真君。              〔10番 松谷英真君 登壇〕 80 ◯10番(松谷英真君) 令和4年3月議会、4年度の予算につきまして一般質問させていただきます。本日最後の質問になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。  まだまだ新型コロナウイルスの先が見えず、10歳未満の子どもたちの感染が広まっておる状況です。まさしくコロナ対策には、一人一人が生活の中で感染拡大防止に心がけることが大切であります。  それでは、午前中の質問にもございましたが、若年世帯定住促進事業費2,250万の予算についてご質問をさせていただきます。  これまでの定住促進事業を拡充されたことは非常によかったとは思います。しかし、少し違う角度から考えてみると、まず住宅建設場所を住宅団地内と住宅団地外に区別されていることが、今さらながら違和感を覚えます。ましてや補助金額につきましても20万ほど違うわけでありまして、転入世帯と町内在住の方の建設費を同額にして、山間地においても住宅の建設を進める必要があるんではないかと思います。  現在、中心部の町内も山間部の町内も若手がいない、村のお世話をする者もいないといった悩みをよく聞きます。家庭においては3世代同居も少なく、農業の後継ぎもいない状況にあります。今さらながら、住宅団地に若年世帯を増やすことが上市町にとっていいことなのか、疑問を思うところであります。現状では、移住者より町の若者が町外へ移住していくほうが多いであろうというふうに思っております。  そこで、質問の初めに、転入世帯が住宅団地や住宅団地以外に住宅を建設する場合や町内在住世帯が住宅団地や住宅団地以外に住宅を建設する場合の補助金を同額にしてはどうかというふうに私は思います。  また、団地造成については建設補助もされており、格差が必要とは思われません。団地と団地以外の場所の選択の自由を逆に阻害しているように思えますが、どうでしょうかお伺いをいたします。  次に、中学生以下の子どもさんがいる家庭には、1人につき20万円を追加補助するとあります。しかし、若年世帯が新たに住宅を建設する皆さんは、これから子どもさんが誕生することが予想されます。新婚さんが住宅建設した場合においても、条件をつけながら、今後生まれてくる子どもさんの補助も検討されてはいかがかと思います。  中川町長にお伺いをいたします。  次に、町道の草刈りについてご質問をさせていただきます。  町道の草刈りについては、以前まで当局の答弁は、町民の皆さんに草刈りをお願いしていると話されておりました。現在では、田んぼの草刈りですら農家が困っている状況の中で、そういう意味では、私の地元の小学校の草刈りに私も参加をしておりますが、PTAの皆さんで草刈り機を使ってくれるような方が少ない状況にあります。  そんなことを思うと、町道の草刈りについては、過去より町民の皆さんにお願いした経緯があるということを聞きますが、それはどのように広報を行ってこられたのか、まずお伺いをいたします。  また、令和4年度予算には、町道の草刈り費22路線420万円の例年予算が組まれておりますが、全てを町がやれとは言いませんけれども、予算を増額し、メイン道路等の草刈りを積極的に進め、上市町を訪れた方々にも気持ちよく過ごしていただけるよう進めていただきたいと思います。  建設課長に伺います。  以上、よろしくお願いいたします。 81 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 82 ◯町長(中川行孝君) それでは、若年世帯定住促進補助金の拡充についてお答えをいたします。  若者の移住・定住をより一層促進するため、新年度から若者世帯新築住宅中古住宅を取得する際の補助事業について、指定地域の区域をなくし、補助金を実質的に増額するとともに、新たに中学生以下の子ども1人当たり20万円を加算する制度も加え、県内トップクラスの制度とすることにいたしました。  住宅団地とそれ以外の補助金に差を設けている点につきましては、一般に住宅団地の販売価格は団地の造成費や団地内道路等の整備費用が上乗せされることや、新規の住宅団地造成が地域の活性化や発展に寄与すること等が主な理由であります。  また、転入世帯と町内在住世帯で補助金額に差を設けているのは、町外の方に向け、住宅を建てる場所として上市町を選んでいただけるよう訴えかけ、転入につなげていきたいと考えているところであります。  私自身、議員がおっしゃるとおり、結婚しても引き続き今の家に住んで同居してもらえばありがたいと思いますが、親とは別の家に住むことを望む傾向は今後も変わらないと思われます。このため、たとえ別居しても、若い世帯が町内に住み続けてもらうことが人口減少対策として必要と考えています。  他方で、特に県外から移住してもらう場合、多額の資金を工面して新築の住宅を建ててもらうことは相当のハードルがあると思います。こうした中、町内各地にある空き家を資産として活用できれば、移住希望者の受け皿となりやすく、また地域に新しい人材を呼び込むことにもつながるため、ゼロ円空き家などの空き家の利活用にも積極的に取り組むこととしたところであります。  また、今いる中学生以下のお子さんを補助金の増額対象としたのは、少しでも早く一人でも多くの人口を増やしたいとの思いの表れで、今後生まれてくるお子さんについては、出生祝い金等別の制度で対応すべきものと考えております。  今回の補助金の大幅な見直しは町の喫緊の課題への対策として決断したものであり、少しでも人口減少に歯止めがかけられるよう努力をしてまいるつもりであります。  そこで、団地と団地以外の補助金のサービスが、団地は開発業者が下水道から水道を整備して販売価格に上乗せする。ところが、団地以外のところですと、町がそこへ水道、下水道を、管を布設するという大変高額な金がかかるわけです。そのために、僅か20万円ですが、差をつけたというのが現実なところであります。ご理解をいただきますようにお願いをいたします。 83 ◯議長(堀田喜久男君) 玉井建設課長。             〔建設課長 玉井耕平君 登壇〕 84 ◯建設課長(玉井耕平君) それでは、町道の草刈りに関するご質問にお答えします。  現在町が管理している町道の総延長は約333キロメートルとなっており、これらの町道の維持管理に要する経費が増大する中、除草に要する経費の確保は大変厳しい状況となっております。  これまで、特にカーブが多く、視界が遮られやすい山間部の町道を中心に立山山麓森林組合や地元集落等に除草を委託してきているところであり、新年度の予算においても所要の経費を計上しています。幹線的な町道につきましては、直営作業班において随時除草しておりますが、作業が追いつかない状況であります。その他、農地沿いの町道におきましては、農家の皆様に、農地の除草作業に合わせ、道路路肩も刈り払っていただいているのが実態であります。  これらは昔からの慣例によって行われてきたものであり、町として特段の広報活動は行ってきておりませんでしたが、今後は町の広報やホームページを通じて除草作業についての協力を呼びかけるとともに、地域の実情もお聞きしながら、町道の草刈りのあり方について改めて検討してまいります。 85 ◯議長(堀田喜久男君) 10番 松谷英真君。 86 ◯10番(松谷英真君) 答弁、ありがとうございました。  ちょっと感覚が違うかなというふうに思っております。  定住促進に関して、私の出どころは、それこそ地元に若者がいない。どこへでも行ってしまう。ましてや町外へ行ってしまうという状況を踏まえて言ったつもりであります。  下水道の設置費やらは話をするつもりはありませんが、若者が定住するのに、それは町がやるべきことであって、お金がかかるとか、かからない話を私はしたいという思いはありませんけれども、ただ団地においても、行っている子がたくさんおります。それは認めておるんでありますが、この、最大で言うと100万と40万の違いがあるということであります。選択として、どちらを選ぶかという。ましてや通勤が、どこにあるかによって、近隣の市町村にどんどん流れているのも現実であるというふうに思います。最近、結婚届が新聞に出ておったのは1回ありましたが、富山市へ行っておいでになりました。それが現状であります。  そういう中で、やはり現在上市町で働きながら税金も納めておる皆さんがおるわけでありまして、転入される方は、町としては期待をしていいと思いますが、その比較をこの比較の違いと一緒にするのは、私は間違っているんじゃないかなと、今までの補助事業もこのような計算式になっていったかなと思います。金額が違っても、そうだと思います。  でも、それが間違いでなかったのかなということを私は言いたいわけでありまして、経費の問題よりも、ね。今おる若者も大事にする。また、上市に転入してこられる方々も大事にするということを、私は、両方とも大事にしなきゃならんかもしれません。当然そうだと思いますが。  しかしながら、今、町内の役員すらやる者がいなくなってきております。ましてや世の中、死ぬまで働けみたいな状況になっている中で、村の世話をする者もいない、田んぼをする者もおらんということが、今、現実の中にあるわけであります。  そんなことを考えていくと、例えば、10年ほど前でしたか、3世代同居を町として推進したらどうだという質問をしたときに、議場ではありませんでしたが、ある職員から、訴えられたらどうしますかという言葉も聞きました。  それはないかどうかは分かりませんけれども、でも、そういったことを進めていかないと、介護の世界においても、子どもたちがすくすく育っていく世界においても、やはり完全同居を好まない方もたくさんおられますから一概に言えませんが、私ども陽南小学校、中央小学校へ行けと言われるのと同じで、もうその頃は、この後行くと、若者がいなくなるというような状況をどんどんつくってしまうようなことを私は思うわけであります。  やはり若者は自分の地域に取り戻さなきゃならん。なら、うち、田んぼがそこにあっから建てれよと。そこへ建てると、また結局同じことで、下水や水道がかかりますが、その整備費もかかるわけです、本人に。ましてや現在、大半の皆さんが35年ローンを組んで、ろくに年金もあたらないような状況の中で支払いをしておるわけであります。  そういうことを考えると、私は、団地ができて20年たったら誰もいないような状況がいつも繰り返していることを考えると、やはり実家のあるところに一緒に住みながら、親とつかず離れずでやっていけたほうが村のために、町内にとっても、上市全体の中においても一番大事なことでないかなと、そんなことを思うわけであります。  そういったことで、若年世帯定住促進事業のこの違いが選択のやっぱり基礎になっていくような気がします。誰も下水道がどれだけかかるかなんて考えていません。でも、町としてそういう感覚でおるんなら、私はまずいんじゃないかなということを思う次第でありまして、今回の質問をさせていただきました。  町長のところはちゃんと3世代同居されておりますし、すばらしいことだというふうに思っております。でも、ほかで言うと、そんな家庭がどれだけあるかということを危惧したいなと思うわけでありまして、町とすれば、できれば同居でありますし、その地域、地域に子どもたちがきちっと住んで、小学校もないようにせんでもいいようなまちづくりを私は考えていただきたい。そういう感覚を忘れずに、私はやっていただきたい。  お金だけの問題ではありませんが、表面的に、あ、団地に行けば、こんな余計にくれるんだ。そんなことを考えるようじゃない形でやり方をつくっていただきたいなということを私はお願いしたいわけでありまして、くどくど言うようでありますが、そんないろんな思いをしながら、この質問をさせていただきました。  単純に団地を造るのにお金がかかるという問題ではなく、上市町が、どんな形が一番いいのか、ね、そんなことを考えながら、いろんな事業を展開していただきたいなと思います。  再質問はやめておきますので、今後とも、そういう意味で、本当に地域が壊れてきているという惨状を一遍考えていただいて、計画を立てていただきたいと思います。  終わります。ありがとうございました。 87 ◯議長(堀田喜久男君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 88 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、ただいま議題となっております議案第15号から議案第31号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 予算特別委員会の設置及び付託 ◆◆◆ 89 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、日程第2 予算特別委員会の設置及び付託の件を議題とします。  お諮りします。議案第5号 令和4年度上市町一般会計予算から議案第14号 令和4年度上市町病院事業会計予算までの以上10件は、予算特別委員会を設置し、これに付託することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 90 ◯議長(堀田喜久男君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。        ◆◆◆ 予算特別委員会委員の選任 ◆◆◆ 91 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、日程第3 予算特別委員会委員の選任の件を議題といたします。  お諮りします。ただいま設置されました予算特別委員会の委員の選任につきましては、上市町議会委員会条例第5条第3項の規定により、予算特別委員会の委員には全議員を指名したいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 92 ◯議長(堀田喜久男君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、全議員を予算特別委員会委員に選任することに決定いたしました。  なお、予算特別委員会の委員長及び副委員長を互選するため、暫時休憩いたします。                               (午後 2時01分)         ────────────────────────                               (午後 2時02分) 93 ◯議長(堀田喜久男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  予算特別委員会より、正副委員長の互選の結果について報告がありました。   委員長に    7番 松 本   寛 君
      同副委員長に  6番 廣 田 泰 三 君 が選任されましたので、ご報告いたします。        ◆◆◆ 陳情の常任委員会審査付託 ◆◆◆ 94 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、日程第4 陳情についてを議題といたします。  本定例会において受理した陳情2件は、お手元に配付の付託表のとおり、産業厚生常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 議員提出議案第1号 ◆◆◆ 95 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、日程第5 議会運営委員会より追加提案されました議員提出議案第1号 ロシアによるウクライナ侵略を強く非難する決議を議題といたします。               提 案 理 由 の 説 明 96 ◯議長(堀田喜久男君) 議会運営委員長より提案理由の説明を求めます。  12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 97 ◯12番(酒井桂之君) 議員提出議案第1号 ロシアによるウクライナ侵略を強く非難する決議について、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  ウクライナをめぐる情勢については、昨年以来、国境付近におけるロシア軍の増強が続く中、我が国を含む国際社会が緊張の緩和と事態の打開に向けて懸命な外交努力を重ねてきた。  しかし、2月21日、プーチン・ロシア大統領はウクライナの一部である、自称「ドネツク人民共和国」及び「ルハンスク人民共和国」の「独立」を一方的に承認する大統領令に署名し、24日、ロシアはウクライナへの侵略を開始した。  ロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更の試みであり、国際秩序の根幹を揺るがす行為として、国際法違反であることは明白である。  ロシアは、国際社会の強い批判にもかかわらず、侵略行為を継続しており、市民への被害拡大が憂慮される。  よって、上市町議会は、国際社会の恒久平和を世界に訴えつつ、日本政府が強調した制裁措置に加え、緊急人道支援等の必要な対応を迅速に行う姿勢に強く賛同するとともに、重ねてロシアに対し、攻撃の即時停止と部隊の撤収を強く求める。  以上、決議する。  以上、提案理由の説明を申し上げましたが、審議の上、適切な議決を賜りますようにお願い申し上げます。               質  疑  ・  討  論 98 ◯議長(堀田喜久男君) これより、この案件に対する質疑を行います。  質疑ありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 99 ◯議長(堀田喜久男君) 質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  この案件については、会議規則第38条第2項の規定により、直ちに討論、採決に入ります。  これより、この案件に対する討論を行います。  討論ありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 100 ◯議長(堀田喜久男君) 討論なしと認めます。  これで討論を終わります。               採          決 101 ◯議長(堀田喜久男君) これより、採決いたします。  議員提出議案第1号 ロシアによるウクライナ侵略を強く非難する決議について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 102 ◯議長(堀田喜久男君) 起立全員であります。よって、本件については、原案のとおり可決されました。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 103 ◯議長(堀田喜久男君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 104 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、議会の日程を申し上げます。  11日及び14日は新年度予算に係る予算特別委員会を開催いたします。15日は総務教育常任委員会、16日は産業厚生常任委員会を開催いたします。17日は議案調査日として休会とし、18日は全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 105 ◯議長(堀田喜久男君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 2時06分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....